浄法寺高等学校同窓会


《ホームページ開設のお知らせ》

                       

 この度、わが母校、岩手県立福岡高等学校浄法寺校が閉校するにあたり、同窓会により、インターネット上に浄法寺高校同窓会ホームページを開設致しました。
 浄法寺校は、浄法寺地域の高等教育のかなめとして、創立以来六十八年にわたり、地域と共に発展してまいりましたが、本年三月末日をもちまして、岩手県立福岡高等学校と統合、閉校することとなりました。
 少子化による人口減少の時代とはいえ、浄法寺高の歴史に幕が下ろされることは、私ども地域住民、関係者といたしまして、非常に悔しく、さみしい限りでございます。  本校は、昭和二十三年岩手県立福岡高等学校定時制課程 浄法寺分校として、働きながら学ぶ夜間定時制が浄法寺青年学校跡地に開校して以来六十七年という歴史を刻み、これまで二千八百六十七人の卒業生を社会へと送り出してまいりました。昭和三十九年に昼間定時制に改変され、その後、四十七年には全日制分校に改められました。
 四十四年には入学者減のため廃校の対象となりましたが、地域の方々や在校生、町当局が一丸となり存続運動を展開し、危機を乗り越えてまいりました。地域の教育振興を進め、有為な人材を育成していきたいという 地域の方々の熱意により昭和五十年四月に全日制普通科の単独校として独立し、三十三年間有為な人材を育ててまいりました。少子高齢化社会の到来と共に生徒数が減少し、市町村合併により浄法寺町から二戸市 へと社会情勢が変化するなか、平成二十年四月より、岩手県立浄法寺高等学校から、岩手県立福岡高等学校、浄法寺校へと再編され、再び岩手県立福岡高等学校の分校として再出発しました。その後、生徒数の減少により平成二十六年度に新入生募集停止となり、本年三月に最後の卒業生九名をもってこれまでの歴史に幕を下ろすこととなりましたが、浄法寺の地に開校以来、これまで幾多の紆余曲折を経ながらも、地域の方々をはじめとする皆様方の教育に対する熱意に支えられて今日まで来たものと、心から感謝をいたしております。
 夜間定時制の時代より、決して良い学習環境とは言えない中でも学習に情熱を燃やした先輩諸氏に支えられながら独立し、「自彊不息」「自勝者強」の校是のもと「正しく、明るく、素直」な、小さくとも「キラリと光る」校風で進学や就職に実績を積み重ねてまいりました。部活動においても、  それぞれの部が数々の優勝、入賞を果たしてまいりました。昭和五〇年、独立校となった年に弓道部が県民体育大会初出場、初優勝という快挙を成し遂げました。相撲部は、平成七年に高総体十一回目優勝、四連覇、県民大会十三連覇という偉業を成し遂げるなどこれまで素晴らしい活躍をしてまいりました。
 このように素晴らしい実績を積み重ねてこられたのは、ひとえに生徒一人一人を大事に親身に指導、導いて下さいました諸先生方並びに指導者皆様のご努力によるものであります。厚くお礼を申し上げます。
 我が校の歴史は閉じることとなりますが、我が校で培い学んだこと、その精神はこれからも一人一人の卒業生、同窓生にしっかりと生き続けてまいります。
 これまで本校の教育、発展にお尽力、ご協力を頂きました すべての関係各位に、感謝を申し上げますとともに、このホームページが同窓生諸氏の一助になれば幸いでございます。
 四月以降は校舎への立ち入りが出来なくなりますが、学校関係の思い出の品を一部ではありますが、旧大嶺小中学校に展示する事となっておりますことを申し添えまして開設のご挨拶といたします。


平成二十八年三月五日

               岩手県立浄法寺高等学校同窓会  会長  三浦 利章